(JR線「蒲田駅」東口)
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みなさんこんにちは「かずろっく」です。
前回の記事とXでお伝えしたように「横浜家系ラーメン店」特に「資本系家系ラーメン店」と「本格店炊き家系ラーメン店」の徹底比較調査を今年中にかけて投稿しようと思います。
調査するポイントにつきましては誤解されることも踏まえて前回の記事で投稿していますのでこちらをまず目を通していただければいいかと思います。
今回は第一弾として、JR京浜東北線、東急各線「蒲田駅東口」にある「資本系家系ラーメン店」で【壱角家】で有名な(株)ガーデンが運営する【横浜道 蒲田店】とその「蒲田駅東口」駅前の大通りを挟んでちょうど真向かいにある【大輝家直系 麺屋旭】を徹底比較調査をしていきたいと思います。
まずは「資本系店」である【横浜道 蒲田店】から徹底調査してみたいと思います。
【横浜道 蒲田店】
(【横浜道 蒲田店】)
「資本系店」は昨年の2月に訪問した【町田商店 新習志野店】以来約1年4か月ぶりの訪問で、また【壱角家】系列では約7年ぶりで、元号が令和になってからは初だと思います。昨年【町田商店新習志野店】に行ってきた記事も載せておきますのでこちらも是非目を通していただければなと思います。
(ほぼ真向かいに【大輝家直系 麺屋旭】がある。)
お店の立地は、JR「蒲田駅」を背にして約100mほどにお店があります。
店頭
店頭は4枚のA看板でずらりと多数のメニューが豊富にあります。訪問した日は6月8日の日曜日で「家系ラーメン780円」セールは翌日なので、その日にしようかと思いましたが、翌日は仕事なので適用されませんでした。
夏季限定の「冷壱郎」といった二朗系メニューや、同じ”冷凍凝縮スープ”を使った「博多ラーメン」も提供されています。「資本系店」の二朗系メニューも勇気があれば試してみたいですね。
券売機
券売機はタッチパネル式で日本語、英語、中国語から表記を選択、インバウンド客にも対応できる機種を導入されています。また券売機は現金以外にクレジットカード、交通系IC、QRコード決済(一部使用できないものもある)にも対応しています。
ラーメンのメニューは「MAXラーメン醤油並1240円」をタップ。
「ライス食べ放題250円」はなぜか販売中止になっていたので今回は仕方なく「食べるラー油めし450円」を選択。
ここで気になったのですがご飯もののメニューがラー油めし以外に明太子丼、ネギチャ丼もすべて同一価格なのがちょっと気になるところです。画像で半分切れていますが、明太子丼がこの盛り付けで450円は他の博多ラーメン店で提供されているものより高い気がします。
そして「MAXラーメン」と「ラー油めし」を合わせて会計が1690円とちょっと高い気がします。まあ「資本系店」はインバウンドの方に一定の支持を得ていますからインバウンド価格で提供されていることを考えると致し方がないかと思います。
店内&卓上調味料
訪問した時間は11時の開店からほんの数分後で先客は男性1名のみ。店内はこんな感じで、清潔感は「本格店炊き家系ラーメン店」よりはかなりあるんじゃないかと思います。カウンター席が11席、4人掛けのテーブル席が3卓ほどで資本系店では小規模な店舗だと思います。
卓上調味料はまず目につくのが新庄剛志日本ハム監督を前面に出したアプリのPOPが目立ちます。(株)ガーデンのHPのトップ画面にもイメージキャラクターとして新庄監督が映っているくらいですから…。まあ肝心なのはどんなタレントを起用しているかよりもお店の商品の品質ですけどね(私個人的には新庄監督自体は好きなほうです)。
卓上調味料は、餃子で使う醤油、ラー油、お酢、白コショー、おろしにんにく、豆板醤、「資本系店」ではお馴染みの「刻み玉ネギ」といったラインナップ。
「食べるラー油めし」450円
ラーメンの前に到着したのが「食べるラー油めし」。具材は食べるラー油と刻みチャーシュー、刻みネギ、刻み海苔と申し訳ない程度に盛られた程度でこれで450円?ちょっと値段の割にはボリューム感に欠けるというか、これで450円だと「吉野家」や「松屋」の牛丼の並とそう変わらないです。
まず軽くご飯と混ぜて一口いただくと、味自体は決して悪くないのですが、香ばしさもなくラー油の辛さが全くなく食べ応えもなくなぜか後に引かないです。
ご飯自体も開店直後の訪問だったので炊き立てで、数年前に訪問した【壱角家池袋東口店】のようなつゆ臭さや、パサパサした感じは全くなかったんですけど、お米本来の旨味と粘り気、甘さが全く感じることなく、おそらく外国産のお米を使用しているものと思います。
また先日訪問した【杉田家 千葉駅前店】で提供されている「まぶし丼250円」のほうがボリューム感と甘辛い味付け、そしてややもちもちしたお米の食感があり、後を引く感じでラーメンと一緒に食べた時の相性と想像力を掻き立てるものでした。
(【杉田家千葉駅前店】のまぶし丼250円)
(【杉田家千葉駅前店】のまぶし丼画像2枚目)
燻製つるし焼きにしたチャーシューの切れ端を甘辛いたれに煮込んで、スモークしたチャーシューの香りがほのかに鼻から抜けるように感じつつも甘辛いたれもしつこくなく、完成度の高いご飯ものでした。
さらに千葉市中央区「蘇我駅」にある【野良裏家(のらりや)裏武蔵家2号店】の「半たまごかけ肉ごはん」300円のもまた、オレンジ色の生卵の黄身がライスが盛られた中央に鎮座して、その周りに細切れチャーシューがゴロゴロ散りばめられていて、卵の黄身だけでも新鮮なものを食べさせようとするお店側の心意気が伝わります。
(【野良裏家裏武蔵家2号店】の「半たまごかけ肉まぶしごはん」300円)
生卵とラーメンのタレのかかったライス、青かっぱ、細切れチャーシューを混ぜて食べると、濃厚な生卵と細切れチャーシューの食感が非常に食べ応えがあり、量もさることながらラーメンの到着前にラーメンと一緒に食べた時の想像力が自然と膨らみます。
「MAXラーメン並醤油」1240円
先ほどの「ラー油めし」を2~3口食べ進んでから壱角家系列店で約7年ぶりに食べる「MAXラーメン」が着丼しました。
トッピングは豚バラチャーシュー3枚、海苔6枚、ほうれん草、味玉といった構成です。ちなみにお好みは全部普通です。
スープ
まずはスープから一口。
普段「店炊き家系ラーメン店」で食べているせいか、スープをレンゲですくった時点で何か違和感を感じます。というのもスープから豚骨や鶏ガラといったにおいや香りが全くしません。
そして一口飲んでみると数年前のいくらかクリーミー感が弱まったものの、醤油本来の風味や旨味が全くなく豚骨の出汁は感じますが単純にしょっぱいというか、醤油味か塩味どちらのスープを飲んでいるかわからないです。
しかも後味が酸っぱいというか酸味が口の中に残ります。といっても足がイってしまっている酸っぱさではないですけど…。
麺
麺は「酒井製麺」や「王道家グループ自家製麺」等の中太平打ちストレート麺と違い、丸みの帯びた中太麺で、食感はもちッというかごわっといった感じです。
【町田商店】を手掛ける(株)ギフトの子会社「四宮製麺」から仕入れたものを使用していますが、麺単体の食感自体はこれはこれで面白いかと思いますが、時間が経つとスープを余分に吸ってしまうのが難点です。
チャーシュー
チャーシューは豚バラの煮豚を使用していて、やはり他の人がYouTube等で投稿するのと同様にカップラーメンのかやく並の薄さと数年前のものとは全くといっていいほど変化はありません。
チャーシュー単体の味や食感は味が染みていて悪くないかと思いますが、価格に対して他の店炊き家系ラーメン店と比べるとスライスされた面も小さいのでコスパが悪いのは否めません。
海苔
海苔に関しては数年前に食べたものより品質は良くなったかなと思います。最近本格店炊き家系ラーメン店でも提供している海苔の品質が悪い店もいくつかありますから、それに比べたら向上したのかなという気がします。
(数年前に食べた【壱角家池袋東口店】のラーメン)
数年前のものは海苔が正方形ではなく朝食に食べる味付け海苔を少し大きくしたもので、スープに浸すとすぐにばらけてしまいますが、今回はすぐにはばらけることはありませんでした。
先ほどの「ラー油めし」をスープに浸した海苔で巻いて食べてみると、私個人的ではありますが、一体感が感じられません。そして追い求めるような後を引くような旨さも感じません。めちゃくちゃまずいわけではないですけど!!!
ほうれん草
家系ラーメンのトッピングの一つであるほうれん草は量は他店のものより若干少な目で、見た目は緑色で新鮮そうに見えますが、スープに浸して食べてみると「んんん???」というくらいほうれん草本来の香りと苦味が全くないというか、全く味がしません。
使っているものは冷凍ものだとわかりますが、スープに浸してもスープの味しかなく、後からほうれん草の味と香りが来ません。
味玉
味玉は店では仕込んでおらず私がラーメン店勤務した経験上、出来合いの既成品を使用していますが、これはこれでまあ旨いと思います。
ラーメンのスープに合うかどうかは別ですけど…。
味変
(資本系店ではお馴染みの刻み玉ネギ)
備え付けのスプーンで軽く1杯と、おろしにんにく、ホワイトペッパーを投入。
刻み玉ねぎは他の投稿者がよく言う水っぽさはなく、新鮮な玉ねぎを仕込んだものであるのは良かったです。ホワイトペッパーは、味のしまりが弱くもっと大量に入れないといけないと個人的に感じました。おろしにんにくは特に可もなく不可もないですが、依然クリーミーな口当たりがするスープなのでと麺と食べてもパンチ力がさほど上がりません。
でもどうしても店員さんには大変申し訳ないですけど、味変しても後味の酸味が消えなくておいしくない以上にこれ以上箸が進まず半分以上残して退店しました。
感想&まとめ
今回第一弾企画で約7年ぶりに資本系家系ラーメン店の代表格である【横浜道蒲田店】に勇気を振り絞って食べてみたんですけど、7年前に食べたときよりラーメンの品質は多少なりとも向上したかと思いますが、私が今まで食べてきた「店炊き家系ラーメン店」を比べても品質やクオリティーの差はまだあるような気がします。そして価格に見合ったコストパフォーマンスが正直悪いです。
まずラーメンの前に提供された「ラー油めし」は450円の割には量とボリューム感、そして食べた時の特出したというか食べ応えというか特徴も感じることなく、まずくはなかったのですが、お米の本来の旨さが伝わらず、食べるラー油もスーパーで売っているものと差はなく、ラーメンのスープと麺を合わせたらどんなマリアージュになるか想像力も働きませんでした。
正直言って先ほど上記にお伝えした【杉田家千葉駅前店】の「まぶし丼」250円や、千葉市中央区「蘇我駅」にある【野良裏家(のらりや)裏武蔵家2号店】の「半たまごかけ肉ごはん」300円のほうがご飯もの単品だけでも価格以上の価値を改めて感じます。
ラーメンもやはり旨いかまずいかの前に「家系を食ってるな!!」という気が全くしませんでした。ラーメンとご飯もの合計で1690円する割にはしょぼいというか一体感も感じることなく、食べながら心の中で「ここの商品開発部は価格に見合って美味しいものと思ってやっているのか??」と叫んでしまうくらい許せない気持ちになり店を出てしましました。
なので少なくとも【壱角家】系列の店を訪問するのは今回が最後にしたいと思います。
【大輝家直系麺屋旭】の記事へ続く…。
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